01
ススキの野に
じっと佇み

瞼を閉じると

夕日が空の
蒼と白に
混じって

暖かく
身体を包む

全身で感じる
野焼きの
微かな香りと

高揚感と

頬を撫でる
山の風が

安堵と安らぎを

この身体に
纏わせる

私は君に
温まった
コートを掛け

ギュッと
抱きしめた

-戎-