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行く道の
先には

白い水平が広がり
白い雲と重なる

上を見上げれば
吸い込まれる様な


嘘は紅き光を
我の背から浴びせ

暖かいローブとなる

ガラス越しに見る
我が身は

一糸の衣も
羽織えない

紅い月の夜の詩

-戎-